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静岡才能人を更新しました。(11/11)

家づくりの前に大事なのは家族の絆。家族の心を色彩で理解し合ってから、設計にも活かしていきます。

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トップページ > 静岡才能人 > 一級建築士・色彩心理診断士“栗山恵さん”

‐ご自身は色彩心理に出会って何か変わりましたか?

写真:息子さんの診断実は私の子ども(当時5歳)の異変がきっかけだったんです。 いつも乱暴で困っていたんですが、彼の描いている絵が全部つり上がった目をしていたんですね。それで主人に「大丈夫か?」と聞かれて…
自分の子どもなのに、何を考えているか分からなくて…。困った挙げ句、彼に色彩心理診断として色塗りをさせてみたら…!ものすごく繊細な画が出てきたんです。

‐どんな画だったんですか?

ご覧のような優しいハートでした。意外な色遣いや模様にびっくりしたと同時に、言葉が出るのが遅かったため、言いたいことが言えなくて乱暴になってしまっていたんだ、ということに気づかされました。
本当はとても優しい気持ちを持っていたのに、行動はそのようにアウトプットされなかったんですね。見ているようで実は見ていなくて怒ってばかりいた自分を反省することができました。

‐家づくりではどのように活かされるのですか?

写真:子ども部屋実は住宅設計をしていると、家を建てる以前の色々な問題に取り組む事になることもあります。
私はいつも「いい住まいを作るためには、絆が大切」という話をさせていただきます。絆には3つ「夫婦関係」「親子関係」「嫁姑関係」がありこの3つの絆のバランスが取れていないと、いい住まいにすることはできません。 外側の家は立派にできたとしても、特に弱い人―子供、お嫁さん、高齢者、この3つの立場の人達にしわ寄せがいきやすい結果となります。つまり、ご家族一人一人の心の状態を取り込んだ家にしないと、家族みんなが快適に住むことはできないのです。

‐具体的にはどんなことですか?

嫁姑問題や、親子や夫婦の間の溝をうめることなど・・・そんな問題がちゃんと解決していないと本当に良い住まいは出来ません。私にとって建築設計は、「笑顔が溢れる家族を増やす」ためのものです。
長年かかって何とか大切なその絆をご理解いただく方法はないのか?と考えて行き着いた、家族みんなの心を正直に伝えてくれる色彩心理診断を用いて設計・インテリアアドバイスを行っています。

‐とても考えられているんですね。実際にはどんなことをするんですか?

写真:カラーさぷり住宅新築やリフォームのご依頼をいただいた際に、まずご家族皆さんに「カラーさぷり」という色彩心理診断を受けていただきます。

好きな色で好きなようにに塗って頂くのですが、それを見れば、ご家族それぞれの今の心持ち、またそのご家族のバランスや足りないもの、などが見えてきます。
例えば、あるご家族の場合は癒し、優しさ、包み込むようなものを求めていると判断できたので、その効果のある色を玄関周りに反映させました。
また、さっぱりした感じのご家族には、柔らかい印象の色や「つなげる」役目の色を台所周りに持ってきたり…といった具合です。

‐施主のご家族の反応はいかがですか?

はい、お陰様で皆さん住み心地が良いとおっしゃってくださってます。
心はまた変わっていきますから、クロスやインテリアは変えていけば良いと思いますし、その時もご家族の状況が変わっていたらそれに応じたケアを考えたいと思っています。
ただ単に家を建てるだけではなく、その前後にあるものを、色彩を通じて感じてほしいと考えています。


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