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静岡才能人を更新しました。(11/11)

子供に“モノを大切に!”と言ったところで無駄でしょう!壊すことの天才なのですから。

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トップページ > 静岡才能人 > おもちゃ病院WELIC・代表“岡田邦生さん”

‐モノを大切にするということは、モノが売れなくなるということになりますが。

写真:浜松科学館で修理をする岡田さんと会員の皆さんモノを大切にするとモノが売れなくなると言うことは無いと思います。確かにモノを大切にすると、そのモノの寿命は延びますが、いずれは壊れて廃棄されます。修理して使っても寿命が2倍にも3倍にもなることは有りません。特に最近はプラスチックが多用されていますので、昔のおもちゃに比べて極端に短命です。買ったその日に壊れたと言って持ち込まれることも珍しくありません。

‐プラスチック製のおもちゃの寿命が短いとは知りませんでした。

それに、おもちゃ病院に持ち込んで修理してまた使うというケースはまだまだ少数派だと思います。世の中全体がそのような環境になれば売れなくなるかもしれませんが。

‐おもちゃの修理を通じて、子どもたちに伝えたいメッセージはありますか。

写真:入野中学校で開かれたおもちゃ病院子供に“モノを大切に!”と言ったところで無駄でしょう!壊すことの天才なのですから(笑)。
子供は電池で動くおもちゃをただ黙って見ているだけと言うことは決してありません。必ず手を出し、自分で触り、動かしてみる。ただ、加減を知らず、力任せに動かしますから、当然、壊れます。しかし、それは経験を重ねないと覚えられないことです。

‐自分の手で触れて、経験して覚えるということですね。

写真:和地公民館で開かれた電気教室おもちゃを壊さないことより、むしろ、親御さんが壊れたら治すということを心がけ、自分でも治してみるということが大切だと思います。修理をする親の姿を子供が見ていて“お父さんはすごいんだ!”と思ってくれたら最高です。
そのために我々がお手伝いできることがあれば、いつでも修理の仕方や工夫の仕方、知恵をお教えしたいと思います。

そして子供たちにもちょっぴりでも良いからモノ作りの楽しさをわかってもらい、少しでも科学が好きになってくれたら幸せです。

‐最後になりますが、WELICの将来について、お話いただけますか。

写真:岡田邦生さん今、浜松市とその周辺地域におもちゃ病院は私たちWELICしか有りません。
今までにお越し頂いた方々の中には、遠くは御前崎町(現在の御前崎市)からわざわざ東名高速を使って来られた方があります。御前崎なら静岡市の方が近いかもしれませんが、わざわざ浜松までお越し頂いたことには感謝、感謝です。
ですから、御前崎市までとはいきませんが、せめて浜松市内にあと2つか3つのおもちゃ病院が出来るといいなと思います。私たちメンバーは浜松市全7区から集まっていますので、そうした方々がそれぞれの地域で貢献していけるようにしたいと思います。

‐浜松市全7区の地域で、開院できればいいということですね。

そのためにも、もう少しメンバーを増やし、公共施設へアピールしていきたいと思っています。また、おもちゃの修理は知恵も工夫も手先も使いますから、子供達に新たなパワーをもらいながら、いつまでも健康で若々しくいたいと思います。
更に、これからは子供ばかりではなく一人暮らしの高齢者などが、ペット代わりに人工知能のぬいぐるみなどを相手に寂しさを紛らすことが多くなることも予想されますので、そうした方々のお手伝いも出来たらより一層良いのではないかと思っています。

‐素敵なお話をありがとうございました。

おもちゃ病院WELICのサイトをご覧頂けます。

おもちゃ病院WELIC
http://homepage3.nifty.com/welic/

おもちゃ病院WELICブログ
http://welic.hamazo.tv/


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